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アレキサンダー・ボロディン 「ダッタン人の踊り」 [音楽]

皆さん こんにちは、お元気ですか?
ブログを長いこと更新できなくてすみませんでした。

ここドイツは暖かい日が続き、日光浴やバーベキューをする人が目立ってきました。


先週の日曜日は「母の日のコンサート」で有名なアリアやミュージカルなどを演奏しましたが、昨日は出張演奏でコテコテのクラッシックのプログラムを演奏してきました。

今回はバイエルンのとある劇場のMD(Musik Direktor)が退館するということで、彼のサヨナラ演奏会をしてきました。
プログラムはボロディンの「ダッタン人の踊り」(Polowetzer Tänze nr.17)、それからチャイコフスキーの「ロミオとジュリエット」と交響曲第5番でした。
チャイコフスキーの交響曲第5番もいい曲なのですが、個人的にこのボロディンの「ダッタン人の踊り」はすごく好きな曲です。

木管楽器による綺麗な響きの序奏部。
そしてオーボエによって演奏されるもの悲しい素朴なメロディ、それに答えるかのようなイングリッシュホルンのソロをへて、またフルートにオーボエと同じメロディがでてきます。
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年季の入った、しかもロシアの楽譜です。

このオーボエとイングリッシュホルンが奏でるメロディは、この曲を通じて随所に出てきますが、中間部ではエネルギッシュな速い動きの上にこのゆったりとしたメロディが重なりとても感動的です。
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(ブラスバンドをしている人は知っていると思いますが)ホルストの「吹奏楽の為の第2組曲」の第4楽章にも同じような所があります。
サックスで始まるちょっとメランコリックで軽やかなメロディーに少しずつ楽器が加わり、その上を滑るようにユウフォニウムがグリーンスリーブスの旋律を奏でます。
このボロディンの「ダッタン人の踊り」を演奏する時は、なぜかこのホルストの曲が重なります。
そういう印象を持っている人って自分だけでしょうか・・・。

この速い部分は結構難しいんですが、リハーサルと本番を通じて指揮者がノリノリでどんどんマイてくるので、こっちもとても集中して演奏しました。(ちょっと指揮者と演奏者が火花を散らす所です ここは 笑)
コーダはギア・チェンジしたようにさらに速くなり、これ以上ないほどの盛り上がりを見せ、そのまま終わります。
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終わり方はラベルの「ダフニスとクロエ」に似てるかも。


この曲、あるいはこのメロディはとても有名なので、もしかしたら皆さんも知っているかもしれません。
もし知らない人がいたら1回聴いてみて下さい、いいですよ。(笑)
数年前にベルリン・フィルがジルベスター・コンサートで演奏していましたが、とても(当然!?)良い演奏でした。

ここは力強くリズミックに演奏する弦楽器の上に、オーボエとクラリネットが応答しあい、高揚しながらTuttiへと突入します。
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この様な応答は第一バイオリンと第二バイオリンにも現れます。

演奏後に指揮者が楽屋までわざわざ挨拶に来てくれました。
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もう着替えていたので、こんな格好でスミマセン。(笑)



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桜記念日 2012 [日常]

みなさんこんにちは。

今日は日本各地で30度を越える真夏日になったとネットで読みました。
ドイツも今日は各地で30度近く気温が上がる予定です。

そして桜(八重桜)も満開になりました。
3月は暖かかったので「例年より早いかな」と思っていましたが、4月に入り寒い日が続き逆に満開が少し遅くなりました。
しかも開花の前に冷え込んだためか、いつもより花の色が薄くなりました。

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こんなに遅い満開は珍しいですね。


ちなみに、これは家の近くに咲いている白い桜(?)です。
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子供の頃はあまり関心はありませんでしたが、この季節に満開の木々を観るのはいいもんですね。


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Kuscheltierkonzert 子供向けの演奏会 [音楽]

昨日子供の為のコンサートをしてきました。

子供向けコンサートでは、プロコフィエフ作曲の「ピーターと狼」が有名だと思います、ちょっと上の子供向けにはブリテンの「青少年の為の管弦楽入門」という曲もよく演奏されます。
アンサンブルの編成では「ブレーメンの音楽隊」っていうのも有名ですね。

しかし今回演奏したのは、クラウス・ビュストホフ(Klaus wuesthoff)作曲のKuscheltierkonzertという曲でした。
今回初めてこの曲を演奏したのですが、題名の「Kuscheltierkonzert」を日本語に直訳すると「ぬいぐるみ(Kuschel)の 動物(tier)の 演奏会(konzert)」ということになります。
ある人が馬から落ちた所から物語が始まり、リスやサル、キツネ、カメ、それにゾウまで色々動物が出てきて、誰が一番見栄えがするかコンテストも行われます。
メロディーもそれぞれの動物の特徴をつかんでいて、なかなか面白い曲でした。

この演奏会には子供たちはぬいぐるみを持って来て良いことになっていたので、それぞれお気に入り(?)のぬいぐるみを膝に抱えて演奏を聴いていました。
物語を語る人も、大きなサルのぬいぐるみを持って話していました。

                       リスとサルが出てくるシーン
Kuscheltierkonzert 1 (707x1024).jpgKuscheltierkonzert 2 (724x1024).jpg

           カメ                        ゾウ
Kuscheltierkonzert 3 (888x1024).jpgKuscheltierkonzert 4 (1024x972).jpg
       アザラシとペンギン      コンテスト(Schoenheitswettbewerb)が始まるシーン


演奏会場には作曲者のクラウス・ビュストホフ氏も来ていました。
ちょっとしたサプライズだったのですが、カメラを持ってなかったのが残念です。


以前彼の別の曲を演奏したことがありましたが、それはベルリン・フィルからの委託で作曲された「Metrum」という題名のティンパニー協奏曲でした。
題名のごとく一定のリズムを強調したコンパクトな曲で、この曲も面白い曲でした。



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リストとピアノ [音楽]

今日も(?)バルトブルグ城というか、リスト関係の記事です。

前記事はこちら ↓
    バルトブルグ城と聖エリザベート
    聖エリザベートとリスト
    リスト in バルトブルグ城


先日フランツ・リストの特別展を覗いてきました。
去年(2011年)はリストの生誕200周年ということで、ドイツでは色々な行事が行われました。
この特別展もその一つで、去年からやっていたのですが最終日の前日にぎりぎりセーフで行ってきました。
                          (ベートーベンの像を前にピアノ演奏するリスト)
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その特別展で観たのがこのブライトコプフ社製のグランドピアノ。
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2.JPG3.JPG

このピアノはリストが1840年ライプツィヒでのコンサートで使用したものだそうです。


でもブライトコプフといえば・・・

そう、あの熊の紋章の楽譜出版社を思い浮かべる人は多いと思います。
しかしこのブライトコプフ社は19世紀にはピアノ製作にも携わっていました。
リストやクララ・シューマンからも高い評価を受けていたようです。


そしてこっちはドイツのベヒシュタイン(C.Bechstein)のグランドピアノ
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                              (去年のリスト生誕200年祭のポスターから)
リストはこのベヒシュタインのピアノを好んで弾いていました。
1857年にはリストの弟子ハンス・フォン・ビュローの演奏で、リストのピアノソナタ(h-moll)がベヒシュタインのピアノによって初演されています。



このブライトコプフとベヒシュタインのピアノ、どんな違いがあったのでしょうか・・・・。
興味があるところですね。



過去の記事 ↓
    ブライトコプフ




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リスト in バルトブルグ城 [音楽]

今日の記事もバルトブルグ城関連です。

これまでの記事はコチラ ↓
   バルトブルグ城と聖エリザベート
   聖エリザベートとリスト


今回は聖エリザベート伝説に感動した作曲家フランツ・リストが、バルトブルグ城にある壁画の中に描かれているという話です。

ではどの壁画の中にリストは居るのでしょうか?

城内には13世紀の詩人たちの歌合戦伝説が伝わる部屋があります。
ここがそのチューリンゲン方伯(ヘルマン1世)の前で吟遊詩人たちが歌合戦を繰り広げた部屋です。                   「歌合戦の間」
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ちなみに、この歌合戦伝説はワーグナーの楽劇「タンホイザー」の題材にもなりました。

そしてこの「歌合戦の間」にその歌合戦を伝える壁画があります。

画家モーリッツ・フォン・シュビンド作(Moritz von Schwind)(1855年)
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シュビンドは前々回の記事で、聖エリザベートの伝説画を描いた画家として紹介しましたが、覚えているでしょうか。

この絵にはヘルマン1世と6人の吟遊詩人たちの様子が描かれていますが、この中にリストによく似た顔があります。どの人だか分りますか?


大勢居る中のリュートをもった歌手が
リストのことだと言われています。        こちらはリストの肖像画
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シュビンドは、リストを吟遊詩人の一人ヴォルフラウム・フォン・エッシェンバッハとして描いたそうです。13世紀の伝説の中に、(当時)現代人のリストの顔を入れた粋な計らいです。


ところで、
このバルトブルグ城で歌合戦が行われたこの日(7月7日)、ハンガリーでは聖エリザベートが生まれたといわれています(1206年か1207年の7月7日)。
そして歌合戦の開催者へルマン1世は、のちに聖エリザベートの義理のお父さんになりました。

伝説が伝説を呼ぶってことですかね。



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聖エリザベートとリスト [音楽]

今日は前回の続きのバルトブルグ城関連の記事です。

前回の記事 ↓
バルトブルグ城と聖エリザベート

前回はバルトブルグ城に伝わる聖エリザベート伝説の話をしました。
「バラの奇跡」の話です。
それから約600年後、この伝説にたいへん感動した音楽家がいます、それが作曲家フランツ・リスト(1811-1886)です。

リストといえば、若き時代は超人気ピアニスト
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ワイマール時代では宮廷楽団長を務め作曲家としても活躍します。
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このワイマール時代には、リストはバルトブルグ城を訪ねています。
そして壁画を通して聖エリザベート伝説を知り感動しました。
同じハンガリー出身、そして同じようにチューリンゲンにやってきたことなど、自分とも重なったみたいですね。その後リストはエリザベートの生涯を題材にしたオラトリオ「聖エリザベート伝説」を作曲しています。
これはバルトブルグ城の800年祭を祝う式典(1867年)でリスト自身の指揮で演奏されました。

演奏された場所                           当時出版された楽譜
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バルトブルグ城内の祝宴の間(Festsaal)           オラトリオ「聖エリザベート伝説」


このオラトリオ「聖エリザベート伝説」の楽譜はC.F.カーント社(C.F.Kahnt)から出版されていました。C.F.カーント社は、1851年に創設された楽譜、音楽書籍の出版社で、1989年以降はペータース社(Edition Peters)に属しているようです。
作曲家シューマンが編集長を務めた音楽誌「音楽新報」もC.F.カーント社から出版された時期がありました。(1869–1885)


次回に続く


過去の関連記事 
ロベルト・シューマン その1http://tommy-music.blog.so-net.ne.jp/2010-04-06
ロベルト・シューマン その3http://tommy-music.blog.so-net.ne.jp/2010-07-01-1


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バルトブルグ城と聖エリザベート [音楽]

みなさんこんにちは。

週末は復活祭(イースター)です。
街中は卵やウサギの装飾でいっぱいですが、
今年はイースター記事ではなくドイツのお城の話です。

ドイツのお城といえば、バイエルン州のノイシュバンシュタイン城を思い浮かべる人が多いと思います。
Neuschwanstein.JPG
(ノイシュヴァンシュタイン城)

しかし、今回はノイシュヴァンシュタイン城ではなくチューリンゲン州にあるバルトブルグ城の話です。このバルトブルグ城にまつわる話を今日から数回に分けて紹介したいと思います。


バルトブルグ城はドイツの中央に位置するアイゼナッハの山頂に建つ古城で、眺めも素晴しくこれからの季節はとても気持ちのいい所です。
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11世紀にチューリンゲン伯が建築を命じたもので、以後1000年に渡って様々な歴史と伝説が刻まれた場所です。
13世紀の吟遊詩人(ミンネゼンガー)たちの歌合戦伝説の舞台となった城でもあります。
そしてこの伝説をもとにワーグナーが作ったオペラが歌劇「タンホイザー」です。

それから
宗教改革(16世紀)のマルティン・ルターがザクセン選帝侯の庇護のもと隠れ住み、聖書をドイツ語に翻訳した場所でもあります。

さらには
聖エリザベート伝説が伝わるのもここバルトブルグ城です。

伝説となっているこの聖エリザベート(1207~1231)とはだれなのでしょうか。
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ハンガリー王女として生まれ、4歳にしてチューリンゲン方伯に嫁ぐためバルトブルグ城にやってきた女性です。
この地で方伯妃になりますが、十字軍の遠征で夫を亡くし城を追われ、マールブルグへ子供二人を連れ移り住みます。
そして救貧院を建て苦しむ人々のために尽くし24歳の若さでこの世を去ったと云われています。

この聖エリザベートの生涯や伝説を伝えるフレスコ画(壁画)やガラスモザイク画が、後の時代(19世紀~20世紀)になってバルトブルグ城内に制作されました。
そのうちの一つがこれ。
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画家モーリッツ・フォン・シュビンド(Moritz・von・Schwind)のフレスコ画(19世紀末)で、聖エリザベートにまつわる伝説が描かれています。


それが★バラの奇跡★(Rosenwunder)です。

エリザベートが町の貧しい人達にパンを分けていました。
するとそこへ馬に乗った夫(方伯)がやってきて訊ねます、
「君はここで何をしているのか?」
するとエリザベートは
「花を摘みにきた」
と答えます。
そして手元のパンを夫に見せる時、パンはバラに代わった。

という話です。


いかがですか?
次回は聖エリザベートとリストの話です。



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ein Nacht in Venedig 「ベネツィアの一夜」 J.シュトラウス [音楽]

みなさんこんにちは。

この週末はオペレッタ演奏のための出張でした。(来週末もう一回ありますが・・・)

劇場に到着してバスから降りる所      控え室に向かうところ
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今回はJ.シュトラウスの「ein Nacht in Venedig」(ベネツィアの一夜)です。
この作品は色々なバージョンが出ているらしいのですが、
今回演奏した楽譜はWalter Felsenstein氏の編集(編曲?)で、2幕にまとめられています。
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途中に休憩を一回入れても2時間くらいなので、
他のバージョンよりもとても短かいのではないでしょうか。
この作品はJ.シュトラウスらしいワルツやコミカルな内容に合った軽快なポルカ風の所がたくさんあり、気軽にオペラ(オペレッタ)を楽しむには良い作品だと思います。

機会があったら聴いてみて下さい。



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